歯科衛生士の雇用環境

歯科衛生士の雇用環境について

歯科衛生士の雇用環境

歯科医院に勤め、歯科医師のサポートを勤める歯科衛生士。歯科医院の運営には欠かせない存在です。 ではこの歯科衛生士はどのような雇用環境で働いているのでしょうか。

歯科衛生士のほとんどは日中勤務です。歯科医院の経営上、夜勤はほとんどありません。看護婦と比較されることの多い歯科衛生士ですが、 この点が大きく異なっています。ただ例外として夜間の急患用に夜勤を担当しているところもあります。

労働時間は一般の歯科診療所で8.2時間という平均が出ています。他の職業に比べてもごく平均的といえるでしょう。 ほかには病院関連が7.9時間、公衆衛生関連が7.7時間となっています。

それから休日。ほとんどの場合、週休2日制が一般的となっています。ただ競争の激化で土日に診療を行う歯科医院も増えており、 週末2日間続けて休めるケースは少ないようです。ウィークデーに1日、土日のどちらかに1日という形で週休2日というシステムをとっている歯科医院が大半を占めていると思われます。 それに対して病院や公衆衛生関連に勤めている歯科衛生士の場合は土日連続して休めるケースが多いようです。

ほとんどの歯科衛生士は特定の歯科医院で勤務していますが、中にはフリーランスという形で働いているケースもあります。 雇用形態はやや不安定になりますが、複数の勤め先と雇用契約を結び仕事をこなすことでより高収入を望め、 専門的な知識や幅広い人脈を得ることができるというメリットもあります。

歯科衛生士を取り巻く雇用関係はこのような状況になっています。

歯科衛生士の人数と就職率

東京で、歯科衛生士の求人倍率を調べてみました。その結果、歯科医院1件に対し、歯科衛生士0.7人しかいないという結果が解りました。平均すると、歯科医院3件のうち1件は、歯科衛生士がいないということです。
歯科衛生士がいない歯科医院の場合は、大病院は若い歯科医師が歯科衛生士の役割をしますが、小さな歯科医院では歯科医師が一人の場合が多いです。その場合、歯科衛生士の業務である予防歯科なども行っているため負担が大きくなり、診られる患者の数も少なくなってしまいます。

現在、歯科医院は増えています。それに伴って歯科衛生士の数がさらに足りなくなっています。今後はもっと歯科衛生士が必要になると予想できます。
女性は結婚や出産で離職することが多いのですが、歯科衛生士は復職率がとても高くなっている上、すぐに復帰することも可能です。

今、歯科衛生士が求められています。