歯科衛生士の年収について

転職・就職に役立つ資格として人気の高い歯科衛生士。では現実問題としてどの程度稼ぐことができるのでしょうか。
歯科衛生士の平均年収は平成20年度で338.9万円という数字が出ています。平均月収は24.7万円。サラリーマンの平均年収が437万円ですから、それよりは100万円程度低い数字となります。
医療機関に勤務する仕事にしては年収が低い、と感じる人もいるかもしれません。しかし、女性のサラリーマンの平均年収が約271万円であることを考えればかなり高い数字です。歯科衛生士の大半は女性です。女性が担う仕事としては収入には恵まれているといえそうです。
また、この平均年収は歯科衛生士の勤続年数の短さも大きく影響しています。30歳で多くが退職してしまうのが問題だなどと言われるように、歯科衛生士は勤続年数が非常に短い職業です。同じく平成20年のデータで平均年齢は31.0歳、平均勤続年数は6.0年となっています。このように、平均年齢と平均勤続年数の低さが平均年収を下げているのです。
1ヵ月の総労働時間171時間。週休2日制を導入しているところがほとんどです。 さいたま市や水戸市の歯科医院では、週休2日以外に長期休暇もあり、海外研修や職員旅行、スポーツクラブの会費を負担してくれる歯科医院もありますので雇用環境もサラリーマンに比べれば恵まれているといえるでしょう。
また、平均年収が安定していることも大事です。サラリーマンの平均年収は長らく下落傾向が続いていますが、 歯科衛生士の平均年収は、ほぼ横ばいで安定した数字を維持しています。
このように、歯科衛生士の収入は平均で出される数字ほど悪いものではないといえそうです。 需要の高い職業だけに、これからも人気を集めることでしょう。
歯科衛生士の平均年収
歯科衛生士の平均年収は約340万円です。これは、女性の平均年収としては高いのか?それとも低いのか?
職業資格別に平均年収を調べてみました。
- 医師 931万円
- 弁護士 841万円
- 公認会計士 674万円
税理士 674万円 - 看護師 470万円
- 臨床検査技師 446万円
- 歯科衛生士 345万円
- 栄養士 327万円
- 保育士 323万円
- ホームヘルパー 286万円
- 調理師 275万円
歯科衛生士の給与は、資格別の平均年収の中では高い方ではないようですが、平均勤続年数の短さを考えると一概に低いとも言えません。
※男性の場合は順位、年収ともに違ってきます。